減価償却とは?わかりやすい減価償却の解説!

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今回は減価償却について。

減価償却という言葉は仕事をしているとよく聞く言葉かもしれません。

でも、、、

  • 「減価償却ってなに?」
  • 「何のために使われているの?」

これらを明確に説明できる人はかなり少ないと思います。

本記事では、経営や経理に携わる方なら知っておくべき減価償却について説明します。

減価償却とは?

減価償却とは高額のものを買った時に一度に全てを費用とせずに、数年に渡り、そのかかった費用を分割することです。

会社規模だとわかりにくいので、個人の家計簿で例えてみます。

家計簿をつけている方は、1ヶ月の収支で

  • 「今月はうまくやりくり出来た。」
  • 「今月は支出が多すぎた」

と分析して日々やりくりしているかと思います。(違う方はご勘弁ください笑)

例えば、8月に車を現金で一括買いました。

金額は100万円。

毎月の収入が20万円でいつも収支は1万円~3万円の黒字。

つまり支出が17~19万円ぐらいで収まっているとします。

しかし、8月は車を買ってしまったので、支出が118万円、、、

8月だけでみると98万円の赤字です。

他の月に比べて大きな違いが出てしまいますよね?

自分だけがその収支を見る場合は事情を把握しているので特に問題ありません。

しかし、他人がその収支の結果だけ見ると、

「いったいどうしたの?」

と思ってしまう。

もちろん家計簿なら、このままで問題ないです。

理由もわかっていますし、誰かに文句を言われたり、給料に違いが出るわけではないからです。

しかし、会社は違います。

会社は決算書といって1年間の収支を公示する必要があります。

その決算書は会社の株を買ってくれている株主や融資を受ける際に銀行が見るものです。

もしビル購入や設備投資の費用をその年に全てに含めてしまうと、その年は大幅に赤字でしょう。

株主や融資先の銀行から見たら、

「この会社はもうやばい」

と感じるはず。

そうなったら、株主は株を売るでしょうし、銀行は融資をしてくれなくなる恐れがあります。

逆に、次の年は購入費用等が一切なくなるので、その分、利益が大幅に増えることになります。

昨年と今年で全然異なる収支結果になるのです。

「それだとおかしい!」

ということでこの減価償却が使われています。

また、例えば、工場を購入した場合にその工場を1年で使い切るってことないですよね?

数年に渡って絶対使い続けるもののはず。

だったら購入したその年に全額を費用とするのは合理的じゃない。

だから、設備投資などの大きな額の費用は、その年に費用の全てを費用として扱わない。

それぞれ決まった年数で分割して分割額をその時の費用として計上する。

そのために減価償却が使われているのです。

減価償却の対象は?

減価償却の対象となるのは、10万円以上のもの。

ビルや工場などの設備や機械だけでなく、ソフトウェアなど形のない資産(無形固定資産)も対象になります。

減価償却の耐用年数とは?

耐用年数とは、その多額の費用を何年で分割するのか?ということの基準。

耐用年数は会社で勝手に決めていいものではありません。

税法で一律に決められています。

例えば、

  • 自動車は6年
  • 冷蔵庫・洗濯機も6年
  • テレビやカメラは4年

こんな感じです。

詳しく知りたい方は、調べればすぐ出てきます。

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減価償却と経営の関係

減価償却で費用の分割が行われると、実際のお金の流れと損益計算書の利益が一致しなくなることがあります。

なぜなら、自動車を200万円で購入した場合、現金で200万支払っていますが、費用の計上は分割されます。

なので、手元にある現金残高と損益計算書に記載されている利益が一致しない。

特に1年目は損益計算書の利益よりも現金が少ない状態になります。

逆に2年目以降は損益計算書の利益より、減価償却費の分、手元に現金が残るようになります。

なぜなら、2年目以降は自動車の支払いは完了していますが、減価償却費分の費用だけ計上されているからです。

減価償却という言葉だけを聞くと難しく感じると思います。

しかし、理解してしまえばそんなに難しいことではありません。

経営に携わって、減価償却をうまく利用するか、あるいはその仕組みに振り回されるかは知識と理解度次第です。

是非、他人に説明できるレベルで理解してくださいね。

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