新入社員の成長を引き出す効果的な指導方法とは?わかりやすく解説

今回は新入社員への効果的な指導方法について

「初めて新入社員の研修を任されたけどどうすればいいの?」

と迷う人は多いと思います。

学生時代はずっと教わる側の立場ばかりだった人が多いですよね?

私も仕事で研修をする立場になって初めて、教える側の難しさに気づきました。

「人にわかりやすく教えたり、成長させられるように教えるのって難しい、、、」

だからこそ、教え方の基本や知識をしっかりつけていく人とそうでない人で差が出る部分だと思います。

今回は、新入社員の成長を引き出すために必要な指導方法の工夫についてご紹介します。

2種類の教え方を使い分ける

新入社員に教える場合は、ティーチングとコーチングの2種類を使います。

ティーチングとは、基本的な業務に関する知識や仕事の進め方をとことん教え込んでいくこと。

教える側から教わる側への一方通行になりやすい教え方です。

しかし、全く知識がなかったり、質問しても何も答えが出てこないぐらい経験や知識がない場合には有効な教え方です。

コーチングとは、教える側と教わる側の双方のコミュニケーションで教わる側に考えさせて、答えを引き出していく教え方です。

質問型コミュニケーションが基本。

ある程度、経験や知識を積んだ段階で、それを引き出すためにコーチングを使っていきます。

新入社員に研修をしていく場合は、習熟度を見ながら、このティーチングとコーチングの割合を変えていきます。

最初はティーチング9:コーチング1、の割合ぐらい。

そこから、最終的にティーチング1:コーチング9の割合に徐々に変えて、コーチングの割合を増やしていきましょう。

全く知識がない状態で、コーチングの手法で教えても、教わる側は考える材料も経験もないので、苦しいだけです。

ですので、本当に最初の段階はティーチングでしっかりと知識を教え込んでいく必要があると思います。

自立した人材を育てる!

新入社員を自立した人材に育てるためには、上記のティーチングとコーチングの使い分けを習熟度に応じて使い分けていく必要があります。

しかし、よくあるミスはティーチングである程度知識や経験を積ませているのに、そのままずっと知識や仕事の進め方を教えてしまうこと。

ティーチングの期間が長すぎて、一向にコーチングの状態に移行していない研修です。

確かに一方的に教える方が一番やりやすく、時間も短時間で済むので簡単です。

しかし、研修を受ける側は、自分で考えないで、ただ仕事をする癖がつきやすい。

それでは新入社員はなかなか自立した人材に育ってくれません。

PDCAサイクルを回せる状態にしてあげる

大事なことは新入社員が自分一人でPDCAサイクルを回せる状態に持っていってあげることです。

PDCAサイクルとは

Plan-Do-Check-Action サイクル

のことで、

計画(Plan)→実行(Do)→評価(Check)→Action(改善)の4段階を繰り返すことによって、業務を継続的に改善していくサイクルのことです。

もう少し具体的にすると、

自分で目標・計画を立て(Plan)、実行し(Do)、実行したことを振り返り(Check)、改善し行動する(Action)、この流れを繰り返していくことです。

これが一人でしっかり出来るようになれば、一人で仕事を進められるようになります。

自ら改善しながらレベルを上げていくことが可能になります。

そうなれば、いずれ仕事を完全に任せられる状態になっていく。

指導する側の立場の人はこの状態にまず持っていけるように教えていく必要があります。

そのため、指導法に関してもPDCAを意識させるような工夫をしていきましょう。

  • どうやってやるかを考えさせて(Plan)
  • 実際にやらせてみて(Do)
  • その結果を評価して(Check)
  • その評価を基に次に何をやるべきかを考えさせて実行させる(Action)。

このような流れで指導が出来るようにしたいですね。

それぞれ仕事の分野が違うので、工夫の仕方は色々あると思いますが、このPDCAの流れをうまく組み込めるようにしましょう。

報告・連絡・相談を確実にさせる

新入社員は仕事の進め方も報告の仕方も手探り状態だと思います。

指導する上で、必ず報告・連絡・相談(ホウレンソウ)を確実にさせるようにしましょう。

仕事は組織で行うものなので、このホウレンソウが非常に大事です。

でも、学生から社会人になったばかりの新入社員は、このホウレンソウの大事さがわかっていない場合が多い。

私自身も新入社員で入りたての頃は

「何の意味があるの?」

と無駄に感じていたタイプなので気持ちはすごくわかります(笑)

ホウレンソウの大事さが理解出来ていない新入社員も、仕事をしていく過程でその大事さがわかってくるはず。

なので、まずは大事さを伝えて、確実に報連相を行う習慣をつけてもらうように指導しましょう。

新入社員に対しては

  • 何かを行う前に必ず相談をさせる
  • やっている時・やった後に報告・連絡することを約束させる

この2つを徹底させます。

報連相がしっかり出来て、自分の頭で考えながら仕事を改善していけるようになれば新入社員はどんどん成長していくはずです!

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