今回はミスをした部下への上手な指導の仕方について。
会社で立場が上になると、後輩や部下が増えてきます。
それにつれて多くなってくるのが、部下への指導での悩みではないでしょうか?
特に部下がミスをした時に
「どう指摘するのが正解なんだ、、、?」
と悩むことは多いです。
ミスをした部下に対し、適切に指導が出来れば部下は成長し、上司であるあなたへの信頼も増していくはずです。
効果的な指導の仕方について解説していきます。
自分のイライラを部下に直接ぶつけない。
部下がミスをして、仕事が滞ったりすると自分の上司から怒られることもあります。
そうすると、ついその怒りを部下に直接ぶつけたくなることもありますよね?
しかし、自分がミスをして怒られた時のことを思い出してください。
いくら自分のミスでも、上司が自分の怒りを解消したいがために、自分を怒ってきた場合、素直に聞けますか?
なかなか素直に謝れなかったり、
「結局、自分のことしか考えてないじゃん。」
と思ったりしてしまいます。
もちろんミスについて本当に申し訳なく思っていれば、何を言われても素直に謝れる場合もあります。
しかし、私みたいに生意気だった人や(笑)、プライドが高い部下はそういう怒りのぶつけられ方をされるとへそを曲げてしまう場合も結構あるんじゃないでしょうか?
そもそもいくら部下のミスといっても、すぐに部下を呼んで、怒りをぶつけるのは上司としてやるべきことではない。
もしミスの指摘をするなら、自分の怒りをコントロールしてからにしましょう。
自分自身が
「本当に部下のためになるような指摘出来る。」
と感じるまで落ち着いてから、部下と話します。
そうすれば、部下はしっかりとその指摘を聞いてくれる可能性は高くなります。
上司にはそういう感情をコントロールする力や心の広さが必要です。
相手のプライドを傷つけない指摘の仕方をする
部下に指摘する時に大事なのは、相手のプライドを傷つけないような形で指摘をすることです。
真っ向から
「何やってんだ、お前は。こんなことも出来ないの?」
などとは絶対に言わない。
これはただ自分の怒りを部下にぶつけているだけです。
ミスを繰り返す部下がいるとつい言いたくなる気持ちはわかります(笑)。
しかし、程度の差はあれ、誰だって自分のプライドがあります。
それを真っ向から否定されて、ダメ扱いされたら嫌ですよね?
私だったら、
「もうこの人にはついていかない。」
と思ってしまいます。(笑)
「本当に相手のためになるか?」
を考えれば、そのような指摘の仕方はしなくなると思います。
他人と比較しない
ミスをした部下に指導する時、ついしてしまいがちなのが周りの部下との比較です。
- 「お前の同期でこんなミスをしているやついないぞ!」
- 「Aさんはすごくできるのに、なんで君はミスばっかりしているんだ!」
こうやって他人と比較しながら、ミスを指摘されたら部下はよく思いません。
プライドを傷つけられて
「他の人とは関係ないでしょ。」
と心の中で不満を持った状態で上司の話を聞くことになります。
それではミスと真摯に向き合えません。
部下はミスを反省するよりも上司にむかつく方に意識がいってしまいます。
本来の目的は自分の怒りを発散することではなく、部下にミスを反省させて、今後の改善につなげることのはず。
だったら、部下に指摘する時は他人と比較しない。
これはかなり大切です。
ミスを責めるのではなく、今後の改善に意識を向かわせる
部下にミスの指摘する時に大事なのは<今後の改善に意識を向かわせる>ことです。
部下がミスをしたら、まず
「Aさんなら出来るのに、どうしてこうなったの?」
と相手が出来る前提でミスをした原因を本人に確認しましょう。
ミスした部下にも言い分があったり、ミスの原因がわかっていたりして反省しているかもしれない。
だから頭ごなしに怒る前に、本人の話をしっかり聞くことが大事です。
言い分を聞いたうえで
その上で
「何がまずかったと思う?」
と本人に考えさせます。
- やり方なのか?
- 段取りの組み方なのか?
- ダブルチェックを怠ったのか?
ミスの原因を本人にしっかり考えさせられたら、
「じゃどうしたらこういうミスをなくせると思う?」
と改善案を考えさせるように仕向けていく。
このようにミスをした部下を責めるのではなく、改善に向けてミスにしっかり向き合わせる。
この方がよっぽど今後のミスを減らすことができて、部下も成長できるはずです。
良い面をしっかり認めてから、指摘する
仕事のフィードバックなどで改善点を指摘する場合はまず良い面をしっかり認めましょう。
よく出来ている部分、良いと思うところをいくつかほめる。
↓
その後で改善して欲しいところを指摘する。
この流れで改善点を指摘すれば、部下は受け入れやすくなります。
頑張って作り上げた資料を
「ここを直して。」
と改善点だけ指摘されたら、大半の部下はやる気が下がってしまうでしょう。
そうではなく、
「この部分は良く出来ているよ、わかりやすい。後はこのグラフをもう少し見やすくすれば、もっとわかりやすくなるよ。」
と良い面をしっかり褒めてから、具体的な改善箇所を指摘する。
そうすれば、部下は心に余裕が出来るので、指摘を素直に受け止められることが多いです。
むしろ
「よし!もっと良い資料にしてやろう!」
とやる気が上がることが多いはず!
部下が素直にこちらの指摘を聞けるような工夫をすることがとても大事です。
これが出来る上司は、きっと部下からも人望も厚くなるはず。
是非意識してみて下さいね!
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