今回はバックヤードを整理整頓しておくメリットについて。
バックヤードとは、お客さんに見えない事務所や倉庫、オフィス等のこと。
あなたの会社やお店のバックヤード=裏側がきれいに保てていますか?
「お客さんから見えないところだから」
と物が雑多に積まれたり、汚いまま放置していませんか?
「バックヤードが整理整頓されている会社は業績もいい」
という話はよく聞きます。
でもそれがなぜなのか?
そのメリットをきちんと理解しないとなかなか実践出来ません。
5つご紹介します!
物を探す時間が短縮できる
バックヤードが整理整頓されていれば、物を探す時間が短縮できます。
デスクワークをしている方ならご自分のデスクで考えてみてもらうとわかりやすいと思います。
デスクが整理されているとデスク内の資料やペンなどすぐが取り出せますよね。
その結果、物を探す余計な時間を省くことが出来ます。
それと同じで、店内の備品や商品の在庫を収納している倉庫が整理整頓されていれば、無駄に物を探す時間を省けます。
その分の時間で大事な仕事を進めたり、お客さんへの接客や店内の清掃に時間を充てられます。
売上機会損失を防ぐ
バックヤードがごちゃごちゃでどこに何があるかわからない状態だと売上機会を逃してしまうことが増えます。
商品をバックヤードに保管しているお店は多いと思いますが、お客さんから
「この商品って在庫ありますか?」
と聞かれた時に、商品があるのにバックヤードで探すのに時間が掛かり、お客さんを待たせてしまったら
「やっぱり大丈夫です。」
とお客さんは帰ってしまう可能性が高いです。
お客さんは待ち時間にかなり敏感なので、待ち時間が長ければ愛想をつかして別のお店に行ってしまう人も多いです。
また、本当は在庫があるのに探したスタッフが見つけられず
「申し訳ございません。現在そちらの商品は欠品しております。」
と伝えてしまったら、それだけ売上機会を失っていることになります。
また、バックヤードが整理整頓されているということは、バックヤードにいる時間を極力減らせるということです。
その分、本来時間を割くべき売上につながる接客サービスなどに時間を多く割けるようになります。
バックヤードの整理整頓はお店の売上アップにも大きくつながってくるのです。
過剰在庫や在庫切れを防ぐことができる
バックヤードがごちゃごちゃだと、
- 「この商品発注しちゃったけど、こんなところにあったじゃん!」
- 「あれ?あると思っていたのに商品が無い。在庫切れだ、、、」
こういう事態がたびたび発生します。
こうなってしまうと無駄な在庫にお金が掛かり、在庫切れによって売上機会の損失につながってしまうのです。
逆にバックヤードが整理整頓されていると、どの商品がどれくらいあるかがパッと見ればわかります。
そうすれば、
- 「この商品は在庫が減っているから発注しよう。」
- 「この商品はまだ在庫があるから、今週の発注は控えよう。」
とすぐに確認できるので、過剰在庫や在庫切れを防ぐことが出来ます。
飲食店なら廃棄ロスを減らすことが出来る
飲食店なら特に業務用の冷蔵庫の整理整頓が大事です。
お店の冷蔵庫の中がごちゃごちゃだと
「奥から賞味期限切れの食材が出てきた。捨てるしかない、、、」
こういった事態が頻繁に発生してしまいます。
そうすると食べ物を無駄にしてしまいますし、商品の原価も上がってしまうので、お店の利益が減ってしまうのです。
定期的に整理整頓されている冷蔵庫であれば、賞味期限が近い商品を把握できるので、そういった廃棄ロスを極力減らすことが出来ます。
結果、商品の原価が下がり、お店の利益も増えます。
このようにバックヤードの整理整頓は適切な在庫管理にも廃棄ロス防止にも非常に効果的なのです。
スタッフの働きやすさにつながる!
バックヤードが整理整頓されているとスタッフが気持ちよく働けます。
乱雑なバックヤードだと見ているだけで気分が滅入ります。
物が見つからないイライラや汚いバックヤードを見ることで感じる小さなストレスも積み重なっていきます。
その結果、職場への不満にもつながってしまうのです。
綺麗に整理整頓されて、どのスタッフでも
- 「どこに」
- 「何が」
- 「どれくらい」
あるかがわかるバックヤードであれば、スタッフが
「これってどこにありますか?」
と他の人に聞く回数もストレスも激減します!
見ているだけで整然としていて気持ちいい気分になります。
「このお店はお客さんだけでなく、スタッフも大切にしてくれている。」
と思ってくれるスタッフも出てくるはずです。
気分良く従業員が働けるようになるためにもバックヤードの整理整頓は非常に大切です!
店内の美観を保ちやすくなる
あなたが働いているのが飲食店やアパレルなどのお客さんが店に来るサービス業の場合は特にです。
バックヤードをきれいに保っているお店は、店内もきれいなお店が非常に多い。
逆にバックヤードが汚いお店は、店内も汚くなりやすい傾向にあります。
それはなぜかというと、バックヤードが汚いと従業員一人一人の清掃・美観の意識が無意識に下がるからです。
清掃・美観の意識が下がると店内の汚れや煩雑さがあまり気にならなくなってしまう。
それでどんどん店内もバックヤードと同じように汚くなってしまいやすいんです。
もしお客さんが商品を選んだり、飲食をする店内が汚ければ、お客さんはまず間違いなく減っていきます。
汚いお店でご飯を食べたり、服を買ったりしたいと思う人は少ないですからね(笑)
逆にバックヤードをきれいに保てているお店は、清掃・美観の意識が上がりやすい。
そのため、清掃のレベルも上がります。
店に落ちている小さなゴミも自然と拾うような習慣がついている従業員も多くなるのです。
その意識がいずれ売上につながってくるはずです。
バックヤードの整理はつい後回しにしがちです(笑)
でもだからこそ、そこを徹底して出来る会社やお店は強いんだと思います。
「売り上げが上がらない」
「店内がいつも汚い、、、」
と感じているなら、徹底したバックヤードの清掃から始めてみてはいかがですか?