有形固定資産とは!?意味から各項目の内容までわかりやすく解説!

今回は貸借対照表における有形固定資産について!

固定資産の内の有形固定資産に関して、わかりにくい用語の解説をしていきます。

【貸借対照表】

<資産>       <総資本>

流動資産
(現金・受取手形・
有価証券・売掛金
商品)
流動負債
(買掛金・短期借入金)
固定資産
(建物・機械・土地)
固定負債
(長期借入金・社債)
純資産
資本金・利益剰余金・
利益準備金)

上記はすごく簡単な貸借対照表の表です。

今回はこの図の左下の部分=固定資産について説明していきます。

固定資産とは?

固定資産は、流動資産とは違い、簡単には現金に換えることが出来ない資産。

つまり長期的(1年以上)に保有をする資産のことです。

具体的な例で挙げると、建物、機械設備、土地、工具・器具などのことです。

この固定資産は、3つに分類されます。

その3つとは、

  • 有形固定資産(ゆうけいこていしさん)
  • 無形固定資産(むけいこていしさん)
  • 投資その他の資産

です。

今回はその中の有形固定資産について解説します!

有形固定資産とは?

有形固定資産は漢字の通り、形の有る固定資産のこと。

つまり、目に見える、手で触れられる固定資産です。

●有形固定資産に当てはまるもの

  • 建物
  • 構築物
  • 機械装置
  • 車両運搬具
  • 工具・器具・備品
  • 土地
  • 建設仮勘定(けんせつかりかんじょう)

有形固定資産に含まれるものは上記になります。

わかりずらいものばかりですよね?(笑)

1個ずつ簡単に説明します。

<建物>

建物はわかりやすいですね?

一般的な建物のことです。

例えば、事務所や倉庫、工場などです。

<構築物>

構築物は

「建物と何が違うの?」

と感じると思います。

構築物は建物とその建物に付属している設備以外の建造物や土木設備、工作物のことです。

例えば、塀や煙突、広告塔、看板などのことだと考えるとわかりやすい。

<機械装置>

機械装置とは、工場における製造・加工の部分を構成する設備とその付属的な部分を構成する設備が一体となって一つの機能を発揮するもの、です。

「ん、全然わからない??」

ってなりますよね?(笑)

例えば、パンの製造設備に関わるもの全部という感じ。

これはこの程度の理解でいいと思います。

本当に必要な人以外、ここは簡単にイメージしてもらえればいいと思います。

<車両運搬具>

車両運搬具はわかりやすい。

自動車やトラックなどのことです。

<工具・器具・備品>

工具・器具・備品はドリルの刃などの工場で使う道具、パソコンやコピー機などの事務機器がこれに当てはまります。

<土地>

その名の通り、土地ですね!

<建設仮勘定>

建設仮勘定???

と初めて見たら思いますよね(笑)

大きなビルなど完成に時間がかかる建物の代金は、完成する前に少しずつ払うことが通常です。

そして、そのビルの完成までに支払った金額が建設仮勘定となります。

完成した建物に代金を払ったなら、<建物>の勘定項目で処理出来ます。

しかし、完成していない場合はそうはいきません。

そのために仮で勘定として処理する。

だから建設仮勘定、とイメージしておくと覚えやすいかもしれません。

今回のポイント

有形固定資産は馴染みのない用語が多く出てきましたね(笑)

今回のポイントは

  • 固定資産は長期的(1年以上)に保有をする資産のこと
  • 固定資産には、①有形固定資産、②無形固定資産、③投資その他の資産の3つに分かれる
  • 有形固定資産は、形の有る固定資産。目に見えて、手で触れられる固定資産のことを指す

最後までお読みいただきありがとうございます^^

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